薬剤師

#立てよ薬剤師 なぜブログを書くのか

9/25は世界薬剤師デーということで…

 

なぜブログを書いているのでしょう。という話。

あんまりブログ書けてない自分が言うのもなんなんだという話ですけど。

 

まぁそもそも私なんぞは薬剤師としてもまだペーペーで実力は全然ありませんのであまり大それたことは言えないのですが、一応、がんに偏って5年間やってきたうえで非がん領域の薬剤師さんに対しては情報発信できる部分もあるかもしれないと思って書いてます。

今の薬剤師業界ってあんまり認められていないのが現状だと思いますし、やれ薬局はやれ病院はといってもそこまで実際になにか差があるわけではないわけだと思うのです。

薬剤師業界のために何が必要かっていうとレベルの底上げだと思っています。(政治力とかはとりあえず置いといて…)

薬剤師のなかにも確かに存在するトップランナーの人らのレベルはもはや我々のような底辺層には眩しすぎて、もはやどういったルートをたどればそこへたどり着けるのか見えませんが、それぞれの領域でちょっと詳しい人が発信した情報がだれかのレベルを上げることに繋がるかもしれません。

そうやって相互的に上げたレベルがいつかスター選手への道筋を示してくれるかもしれない、なんていう妄想を持ちつつ。

薬剤師という分野そのものが広すぎるので、相補的な知識の共有ってのは効果的なんじゃないかと思うわけですね。

 

私がここでTS-1の説明書いたことで、Stage4なのに「1年間頑張って飲み切りましょうね!」みたいなチグハグな服薬指導が何件か減れば嬉しいなっていう程度には。

現場・患者レベルでいえば、程度は低そうに見えますが、大前提の信頼度ってそういうところからなんじゃないんですかね。

 

薬剤師の仕事は無駄じゃないと思います。じゃあデータで出せってとこなんですが、個人ベースで言えば自分の幹となってるのは患者さんの「ありがとう」です。

1年目でもった胆道がんの女性。

ターミナルの倦怠感、悪心が全然取れずに色々試して、直接原因かなんてわかりませんが、薬の調節したあとにやっと食べられたおにぎりが「ありがとう、涙がでるほどおいしい」と言って手を握って泣いてくれた女性。
その人と毎日病室で生とか死とか家族とか、生きがいについてお話を聞いたこと。

亡くなる数日前に「あなたが毎日来てくれて、何かあれば薬をちょっと調節したりしてくれて、それで痛みが取れたり調子がちょっと良くなったりして。おかげで頑張れた。息子夫婦が来れる今日まで来られた。ありがとうね。」

 

ただの感傷話かもしれませんが、無駄ではなかったはずなんです。無駄とは言わせたくない。

小さな仕事でも、医師による治療の脇を固めることができれば、医師に、患者に、スタッフからの「助かったなぁ」を積み上げていきたいですね。

インパクトのある論文や実績も大事ですが、まだそういったスター選手には届かなそうですし、論文の読み方とか、EBMがどうとかはまだ自分には難しくてあまりわかりません。

着実にレベルアップしていつかそういうことも発信したいですけどね。

 

個人的な理想としては

基礎との融合ですよね。

 

今の薬剤師ってエビデンスとか基礎研究のデータを消費するだけの立場だったのではないかと思うんです。ここ数年でちょいちょいエビデンス出してる素晴らしい先生方もいらっしゃるんでしょうけど、多数は消費する側じゃないですかね。

自分は卒業研究くらいでしか基礎研究ってやってないですけど、やっぱりああいうところの人ってすごいですよ。

データの扱い方とか論文の読み解くレベルとか、やっぱりレベルが違う。

 

できればそういった「基礎分野の素養」も含めて、臨床の薬剤師との「相補的な知識の共有」で交流して化学反応がもっと起きてほしい。

臨床側はデータやCQ、臨床試験なんかで貢献できるし。

 

基礎系薬剤師のブログやってる人とも色々交流したいな、と思います。

 

あんまりまとまりない話でしたが、まぁ茶飲み話程度に。お酒も飲んでるのでお許しを。

がんやくシートは自分の勉強が実はメインです。

解説含めて、やっとくと自分のなかで色々整理できていい。

近いうちにがん専門薬剤師の試験を受けようと思ってるので、そのための自己学習になってますので、このまま一通りやりたいところですねえ。

もうちょっとペースあげたい。

 

がんばろ。

POSTED COMMENT

  1. りちお より:

    ハッシュタグ #立てよ薬剤師 からきました。
    私は薬剤師さんではないのですが、このたびの企画に敬意と感謝を込め、参加されたブログを追って読ませていただいています。

    記事中の女性患者さんのお話…
    私の父が数年前にがんを患い、父は手術で摘出をしたのですが、おそらくまだお若そうな薬剤師さんが病室まで訪ねてくださり、お薬の説明や、心配ごとはないか、説明でわからないことはないか、お薬のこと以外でも気になることがあれば何でもお話してくださいと、父の傍に座って親切にお声をかけてくださっている光景と重なりました。

    私には専門的なことはわかりませんが、最後のひとこと「がんばろ」…この言葉に、なぜか安心と勇気をいただいた思いです。

    読ませていただき、ありがとうございます。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です